就職氷河期。
自分が就職活動をしなければいけない時期はちょうどそのど真ん中。
特にやりたいこともなく、正直働くことに対してモチベーションもわかず、
何となく毎日を過ごしていた。
そんなダメ学生だった自分に転機がきた。それは海外留学。
中学時代に1週間ほどホームステイをする機会があったのだが、
その時「機会があったらもう一度行ってみたいな・・・」と漠然と考えていた。
そんなある時、親父が兄貴を海外に留学させようと家族内で提案してきた。
しかし、働きだしていた兄貴はそれを辞退。席が一つ空いた。
「ならば俺が行きたい!」と手を挙げ、大学卒業後に海外留学に行く切符を運よく手に入れた。
当初は語学留学の1年間という約束だったが、渡米後、両親には告げず
TOEFLを勝手に受け、勝手に大学に入学した。もちろん事後報告だ。
そして大学に入学する前に、専攻科目を決めなければならず、
正直深く考えずなんとなく「広告×マーケティング」を選択した。
しかし、学んでいく中で「広告って見せ方一つで人の心を動かせる面白いツール」であると感じ、
他の大学で開催されているセミナーに参加したり、広告について情報を集め、片っ端から吸収しようと行動した。
ダメ学生だった自分がだ。
そして将来は学んだ広告の知識を活かし、思いっきり働いてみたい!と思い、帰国後に広告業界に飛び込んだ。
広告業界に飛び込んでから営業一筋、約15年が経過した。
ある程度の業績は叩き出せるようにはなっていたが、
狭い範囲の提案しかできない現状に正直飽きがきていた。
それなりの人脈もあったため「自分で独立してもっと好き勝手やっていこうかな・・・」と思い、
ロードマップを作っていたその時、いきなり携帯電話が鳴った。
インビジョンの吉田社長からだった。そしてその電話が後の自分の人生が変えることになる。
実は独立される前、前職で吉田社長と同じ会社に勤めていた。
久しぶりだと思い電話に出ると、その電話は第一声「もしもし草野?今の会社辞めていつウチに来るの?」と
ビックリする発言から幕をあげた。まだ挨拶を交わす前にだ。
正直何を言っているのかその場で理解できなかったが、今思うとすさまじいシックスセンスだ。
独立しようと考えていた時に進退を問う電話がかかってきたのだ。
その後、会って話をすることになり、将来のビジョンや仕事への想いを4時間程語り合った。
その時、忘れかけていた「クライアントへの想い」や「かっこいい大人を増やしていきたいんだ!」と
真剣に話す吉田社長を見て「また一緒に働きたいな・・・」という想いがふつふつと沸いてきた。
そして、とんとん拍子で入社することに。
入社後は「働く社員がみんな素直で真剣、また若く活気のある会社だな」というのが第一印象。
そして現在・・・一人でも多くのメンバーが「働くって面白い!」と感じて欲しいと日々奮闘している。
多くの仲間に囲まれて、穏やかな余生を過ごしたい。
遊びに来た後輩達に、なけなしの年金をはたいてビールの1杯でもおごってやりたい。
そして、星を眺めながらゆっくり風呂に浸かり、22時には寝る。
自分にとってのそれが究極のGOALだと思っています。
それまでは、学ぶ時も遊ぶときもやる時には全力でやる!
そして今際の際に、某漫画のキャラクターのように「我が生涯に一片の悔い無し!」
と言い切れる人生を送りたいと思う。
泥臭さ カッコ悪いと 言うやつは
猛暑の中で 張り手一発