みなさんの小さい頃の夢はなんでしたか?
わたしは「セーラームーン」になることでした。
幼稚園のごっこ遊びでは、いつも主人公・セーラームーンの取り合い。なぜかセーラームーンが2人いたこともあったっけ、と昔を思い出します。
ただ、わたしはごっこ遊びじゃなく、本当にセーラームーンになれるんだと確信していました。
それは母が連れて行ってくれたセーラームーンのミュージカルがきっかけです。舞台で瞬きひとつしないうちに、うさぎちゃんがセーラームーンに変身する姿を見て
「この場所でならセーラームーンになれる…!」
と目を輝かせていたものでした。
繰り返しビデオを見ては、ダンスを踊り、歌う日々。
それからのわたしの夢は舞台俳優になることでした。
中学、高校は演劇部に入部。大学は玉川大学芸術学部で演劇を専攻。
しかし、わたしには人と違う点があったのです。
それは重度のアトピー性皮膚炎を患っていたこと。
中学生の頃は大きな病院に入院し、包帯ぐるぐる巻きになるほど苦しい思いをしたのを昨日のことのように覚えています。
人に見られる仕事をしたいのに、人に見られたくない。
子どもの頃の夢を捨てきれず大学で演劇を専攻したものの、卒業後はアトピーを理由に役者にならず、フリーターとして生活していました。
ずっとやりたかった夢が、自分の力ではどうにもできなくなったとき。今思えば道はそれだけではないのに、当時の自分が一直線に進んでいたからこそすべての道が閉ざされてしまったように思えました。
それから自分のキャリアを迷走し、可もなく不可もなく、なんとなくの人生を歩き始めることになるのです。
「もっと自分を捨てて仕事をしてほしかった」
前職の元上司に言われた言葉です。
わたしは、わたしなりに仕事にやりがいを持ち、未経験でもひとりで頑張っていたというのに…「だったらロボットにでも任せたらいいんですよ!!!」なんて言えるわけもなく、ただ悔しくて涙ぐみました。
自分を捨てて仕事をするのなら、自分でなくても良いと思いませんか?
そんな時に出会ったのがインビジョンの求人。
捨てて欲しいと言われた自分らしさを大切にしている企業があるのかと、ビビビッときました。
それから、深夜にも関わらずWantedlyで「話を聞きに行きたい」をクリック。
面接では、学歴や職歴など表面上のものではなく、今まで大切にしてきた考えや想いを丁寧に聞いてくれたことがとても嬉しかったんですよね。ひとつひとつ、拙いながらも言語化することで、忘れかけていた想いが蘇ります。
「あぁ、わたしが大切にしたいのは、人の”想い”なんだ」
演劇の台詞も役者の想いが乗っていないとお客さんには伝わりません。想いがあるから、言葉は伝わる。そんな想いとおダシの乗った言葉をわたしも紡いでいきたい。
大人になってから忘れかけていた夢を、インビジョンでもう一度追いかけてみようと思います。
人生の点と点は線で繋がっている。
わたしが20年以上追いかけている推しが教えてくれたことです。
それでも、人生の断片を見て「もうだめだ…」「自分の人生終わっている…」と絶望を感じる人が多いのも事実だと思います。わたしのように、自分ではどうにでもできないことで夢を諦めてしまった人もいるかもしれません。
それでも、人生の点と点をきちんと結んであげさえすれば、きちんと繋がるものなのです。
想いを乗せた言葉を紡ぎ、キャリア=人生そのものを歩む誰かのお手伝いができればと思います。
紡ぎます おダシと想い 言葉乘せ
あなたの未来 悔いなきように