現在30代半ば。
人生の半分以上を音楽に、ドラムに捧げてきました。
12歳でドラムに出会い、18歳でプロドラマーとして仕事を始めました。
今も、会社員としての仕事と並行して、プロドラマーとしての仕事も続けています。
学生時代からいい子だったわけではありませんが、特に20代、音楽業界の荒波に揉まれる中で自分の未熟さゆえ、素行の悪さに磨きがかかり、生活もどんどん荒れていきました。
家族や友人、大切な人たちを傷つけたあとに、もう戻れないギリギリのところまできてしまっていたと気が付きました。29歳の時のことです。
ちなみに、友人たちが開いてくれた私の30歳の誕生日会。
乾杯の音頭は「内海が30まで生きててよかった!乾杯!」。
友人たちにそう言わせてしまうくらい、当時の私は脆くて危なっかしい人間でした。
それから「普通になる」ということが私の目標となり、音楽業界以外の社会に飛び込んでみる決意をしたのでした。
デザインやものづくりが好きだったことがきっかけで、30歳の時にWEB広告会社に入社。
入社理由は、Photoshopを使えるようになりたいという、とてもシンプルなものでした。
入社して3年が経った頃には、アフィリエイト広告を通して、クリエイティブデザイン、記事ライティング、広告運用とそれに伴うデータ分析を基本とし、WEBマーケティングやブランディングを軸とした新規事業の開発も任せてもらえるようになっていました。
入社時は数人だった社員も、3年経った頃には30人規模まで拡大。
中途、新卒、かわいい後輩たちも増えていき、気がついたら私がいちばんの古株になっていたそんな時、自分が今までやってきた社内のアフィリエイト広告事業に疑問を抱くようになっていました。
法的にスレスレ、案件によってはアウトなところまで広告の内容を「盛る」。
そういった広告が、誰かを傷つけている可能性はないのだろうか?
20代で人を傷つけてきたことの後悔が大きかった私は、そういった部分に対して人一倍神経質でした。
ずっと迷惑と心配をかけてきた両親にやっと親孝行ができる、そういう時に使うお金が、誰かを騙したり傷つけたりして稼いだお金だとしたら、私は自分を許すことができませんでした。
私についてきてくれる後輩たちに対しても、この仕事は世の中のためになる大切な仕事だよと、胸をはって言ってあげられない、背中を押してあげられないことも、心苦しくなっていました。
2020年の7月下旬、自分の気持ちを社長に伝え話し合い、お互いの価値観のすり合わせが叶わなかったことから、私は3年半お世話になった会社を退職しました。
ある友人が、会社員になってからの私にかけ続けてくれていた言葉。
「音楽業界を死ぬ気で生きてきた人間なら、どんな仕事でもやっていける」
音楽業界での濃密な12年間、ある程度「普通」を身につけることができた3年間の会社員生活を経て、自分が下した突然の決断に不安はありませんでした。
私の人生の目標は「普通になる」から「人を幸せにする」に変わった瞬間でもありました。
学歴は高卒、職歴は前職の1社、私の転職活動はなかなかうまくいきませんでした。
はじめはもともと好きだったデザインの仕事に挑戦しようと、デザイン会社に絞って職探し。
しかし、私が作ってきたデザインのレベルだと、一流のデザイナーさんを有するデザイン会社では通用しないことを知りました。
次に、前職と同じWEB広告事業でクリーンなところを探してみるものの、純度100%のクリーンさを求める私にとってはどこもグレーに感じてしまい、内定をいただいてもギリギリまで悩みはするものの辞退していました。
そんな時、ライター職で探し始めて見つけたのがインビジョンでした。
『働くカッコいい大人を増やす』
そんなキャッチに惹かれて、衝動的に応募したこと、すぐに連絡をくれてとても嬉しかったこと、今でも鮮明に覚えています。
WEB面談では人事のちなさんが、私のこれまでの話をとことん聞いてくれました。
その頃の私は、自分のことを話すのが怖くなっていました。
前職での3年半、「普通」の殻をかぶるため、それまでの自分のことはだれにも話さず、自分のことよりも人のこと、人の話をとにかく聞くというのが、変に極端になっていたことに気が付きました。
今まで踏み込んだことのない、採用マーケティングという領域でしたが、誠吾さんやちなさんのお話を聞けば聞くほど、この仕事は人を幸せにできる仕事、人の幸せを創る仕事だと感じました。
人を幸せにできるなら、今までやったことがない仕事でも私は絶対に大丈夫なんです。思い返せば、これまでもずっとそうだった。
「音楽業界を死ぬ気で生きてきた人間なら、どんな仕事でもやっていける」
私はやっぱり「普通」ではないのかもしれません。
いい加減しつこいとは思うのですが、私は本気で人を幸せにしたいと思っています。
まずは自分の周りの人たちから…ということも大事にしています。
家族・友達・恋人・職場の仲間、そういう人たちを幸せに、そういう人たちの笑顔を創れる人でない限り、その外側の人たちを幸せにすることはできないと思っているからです。
ドラムの仕事で思い出深かったエピソードがあります。
ライブサポートのお仕事で、毎回リハーサルでバンマスやディレクターさんに怒られていました。
悔しくて悔しくて家に帰ると涙が出てきて、もう本番なんて来なければいいのに…そんな風に思ってしまうほど、精神的に追い詰められていました。
あんなにドラムが好きで、人生をかけてやってきたけれど、もう辞めた方がいいのではと思う日もありました。
そんな時、私のドラムセットの整備をお願いしていたおじさん(ドラムチューナーという職業です)に、
「お客さんは一所懸命働いたお金でチケットを買い、何ヶ月も前からその日を楽しみにしている。
そんなスペシャルな時間の始まりはドラマーのカウントから。なんて素敵な仕事だと思う?
まずはあなたが笑顔に、するとバンドメンバーが笑顔に、その笑顔が伝染してその空間にいる全員が笑顔になる。あなたは努力してきた!縮こまらず、自信を持って楽しみなさい!」
この言葉をもらってから、とても楽しく演奏できるようになりました。
笑顔でいることを意識するようになってから、演奏もなんだか力が抜けて、怒られることもなくなりました。
ライブ本番でのメンバーやお客さんの笑顔を忘れることはありません。
そしてこの笑顔の法則は、会社員としての私をも変えてくれました。
職場の仲間たちは今まで以上に、私にいろいろなことを話してくれるようになり、業務も円滑に進められるようになっていきました。
こんな経験から、まずは自分が笑顔でいられるよう努力すること、その笑顔を自分の周りの人たちに伝えていくとともに、自分が何をすればその人がもっと笑顔になってくれるか?を死ぬ気で考えること、それは必ず、おのおのが関わる多くの人たちに広がっていくことを、私は確信しています。
生粋のエンタメ出身会社員。
人を幸せにするために至誠一貫。
仕事も人生も、それを突き詰めて行動し続けることが、私の目指す『働くカッコいい大人』です。
社内外 問わず沸騰 インビジョン
おダシらしさを ブラストビート