働く幸せを忘れ調子に乗っている自分よ、いったい自分がなんなのか改めて考えてみないか

2024/9/9
2024/9/9

 

私たち日本人はいつから調子に乗ってしまったのか

御蔭様(おかげさま)ということば

私たち人間は”カゲ”がなければ生きてはいけません。カゲとは”影”であり”陰”であり”蔭”です。

例えば先人は、屋根や壁を作り、”影”を作り出すことで雨風太陽から身命を守って後世に繋いできました。これは今の私たちも変わらず、世間様が建てた家がもたらす”影”のもとに暮らし、生活を営んでいます。一歩外を出ると燃えたぎるような猛暑でも、凍てつくような極寒でも快適に暮らせているは影があってこそです。

働く、という文脈ではいかがでしょう。今の日本人は自分の働いている会社に対して信頼を寄せている割合が低く、それだけでも調子に乗っていることが伺えるわけですが、今私たちは先人たちが紡いできた経済活動の”お蔭”で働いています。今の会社があるのは、代表や上司のお陰。今の会社が続いてきたのは取引先様のお陰、先人たちが日本の経済を繋いできたお陰様なのです。

私生活ではいかがでしょう。そりゃ人間生きているので、いいこともあれば嫌なこともあるでしょう。ただ、嫌なこと(陰)があるから、いかに普段の自分が恵まれているか(光)実感することができるわけです。いいことばかりでは人間は調子に乗り、傲慢になります。たまには自分の心口意(しんくい)を振り返り内省しなさい、と世間様がイベントを与えてくださっているのです。

残念ながら調子に乗っている人が増えている

日本は本当に豊かな国です。衣食住は天国、社会インフラは世界トップクラスに整備、低い犯罪率、直接的に生活の継続が危ぶまれることなんてほとんどありません。ただ勘違いしてはいけないのが、これは”先代”が創ってきた日本だということです。現在の私たちは先代のモノを使わせていただいているだけなのです。私たち自身、何も成し遂げていないのです。

今自分が生きているのは、先に経つ偉大なご先祖様の蔭があってこそで、自分1人で成り立っていることなんて何一つないありません。
日本人であれば、親のおかげ ご先祖様のおかげ 世間様のおかげのかたまりが自分であるということや
何かエラーが起きた際に、他に向かって理屈をごちゃごちゃ言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく内省すべきだということは腹で理解しているはずです。

しかし現代の日本は、御蔭様の心を忘れ、ごちゃごちゃ愚痴ばかり吐き散らかし、調子に乗っている人が増えています。

”日本らしさ”の喪失

先の戦で、日本は完膚なきまでに叩きのめされました。
戦犯に仕立て上げられた日本は、日本人の心を封じ込められ、戦後の西洋による統治の対象となります。問題は、それがものすごくうまくいってしまったことです。

戦後、日本はグローバル化の波に乗せられてしまいました。自分たちのご先祖さまではなく、西洋の背中を追うように仕立てられてしまいました。日本人の元来持つ勤勉性も相まって、大東亜戦争後驚異的な戦後復興を遂げ、高度成長を実現し西洋の先進国をたった30年弱で抜き去ることになります。以来、約40年にわたって、漠然と日本の経済力や日本人の豊かさを象徴する表現として”世界2位”という言葉が使われてきました。

これで確かに私たちの生活は豊かになりました。衣食住は天国です。ただ、なんでもかんでもグローバル化で世界と同じモノサシで日本国の豊かさを表していかないといけないのかは、大きな疑問が残ります。なぜなら、合理的かどうか?という西洋の人たちの考え方と、”御蔭様”という経済換算しにくいところに価値を見出す日本人では、根本的に考え方が異なるからです。義理人情の日本人には”合理的”ということばは元来合わないのです。

今は個の時代だから、、、などと自分のことばかり考え経済合理性を追い求める現代の私たちは、日本人らしくありません。私たち一人一人が似合わないことをやっていては、日本ががうまく回るわけがないのです。

ご先祖さまは和魂洋才の心、つまり日本固有の精神を失わずに、西洋からのすぐれた学問知識を摂取し、活用してきました。日本人はそうやって昔から世界と調和してきたのです。

何でもかんでも西洋に倣い、自分のことしか考えず、御蔭様の心を忘れ、ごちゃごちゃ愚痴ばかり吐き散らかし、調子に乗りすぎている今の私たちは、ちゃんと西洋の統治の餌食になっているということを自覚しなければなりません。

いったい自分はなんなのか

ということで、御蔭様の心を忘れ、ごちゃごちゃ愚痴ばかり吐き散らかし、調子に乗っているすべての日本人を代表して、大変恐縮ですが私の内省の記録をここに記します。

そういえば振り返ると、
暑かりゃ寒い方が良いと言い 寒けりゃ暑い方が良いと言う
忙しいけりゃ休みたいなどと嘆くが その逆も然り。

自分にとって都合がいい人は 良い人と褒め
都合が悪くなると けなしてしまう

借りた傘は 雨が上がれば邪魔になるよう
自分は元来、身勝手 得手勝手なもの
だがこれが過ぎると鼻持ちならぬ傲慢心となり、独善排他のわがまま根性となる

義理も人情も愛情も家族やご先祖様の情もあればこそ世の中となる
衣食住は昔に比べりゃ天国
上をみて不平不満の明け暮れで 隣を眺めて愚痴ばかり

どうして自分を見つめないのか 
静かに考えてみる いったい自分とはなんなのか

親のおかげ ご先祖様のおかげ 世間様のおかげのかたまりが自分ではないか

くっそみたいな自我妄執を捨てて 得手勝手を慎んだら 日本ははきっと明るくなるだろう
俺が俺がの我を捨てて おかげさまを忘れず暮らしたい。

自戒を込めて。

働く幸せを感じられる大人はかっこいい

日本の「自分の会社への信頼度」は最下位(画像は「エデルマン・ジャパン」の調査から)

先にも述べましたが、上記の図が示すように日本人の多くは、自分が働いている会社を信頼していません。働く幸せを感じている大人は、全労働人口のたった6%、という数字も出ています。

今自分が働けているのは、日本のおかげ、ご先祖様のおかげ、世間様のおかげさまであり、大前提そこに最大限のリスペクトをもって働くべきです。今の日本人に”御蔭様”の気持ちが甦れば、日本は良くなっていくに違いありません。

まずは自分から実践し、感染させていきましょう。

ダシトレの想い

私たちは、世界最古の血筋を今日まで承継する国、100年以上続く老舗企業の数が世界一の国・日本に生まれ、働いています。歴史に学ぶと、いつも日本は「チーム戦」でした。

ところが今日の世の風潮は「チーム/組織<個」。自分のことしか考えていない、忠恕の足りない人が多い現代に、日本の根本的危機を感じずにはいられません。

ですので私たちインビジョンは、日本の誇るべき資産、老舗企業のチーム力を国内・世界に発信し次の100年に承継し、守っていきます。全国の地方新聞社と連携し、このダシトレを広める活動を通じて「和の心」という人間界普遍の原理を日本に再び甦らせ、世界へ承継していきます。

琴線に触れるものがあれば、是非とも対面でお話を訊かせてください。

▼こちらからご連絡お待ちしております。

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