経営の黄色信号。で、どうする?

経営・ブランディングコラム
2024/8/8
経営・ブランディングコラム
2024/8/8

「いいチームを作りたい」と日々邁進していらっしゃる経営陣・人事の皆さま、こんにちは。インビジョン代表・吉田です。ここ最近、連日夏の猛暑とパリ・オリンピックが盛り上がっていますが、インビジョン社内では、約2年ぶりに、自社の採用活動を再開。採用コンセプトも3年ぶりに刷新。具体的には、「舟を乗るより、漕ぐ」から「仕事も人生も、ドロっドロなエンタメ。 〜どうせそのうち死ぬんだから、血の通った代表チームを一緒に作ろう〜」にアップデートいたしました。価値観のシンクロした人と、出会えることを楽しみにしております。採用ページはこちら

さて、今回のコラムですが、「夏バテ」「熱中症対策」というキーワードと、「会社経営」をかけまして、少々強引に連想して、「経営の黄色信号」というテーマでお届けしたいといます。

 

目下最大の経営課題は何か?

「リピート客がつかず、いつも新規顧客獲得に追われる」
「新入社員の離職率が高い」
「幹部が育たない」   
「新規事業がほとんどうまくいかない」   

これらの悩みは、会社が傾きかけているサイン、つまり経営の黄色信号。このまま放置すればあっという間に赤信号に変わってしまいます。そんな状況から脱却するためには、体力が残されているうちに、抜本的な改革、高収益体質に改善していく必要性があります。

ここで個人的に思うことは、表面的・もしくは部分的な経営課題ではなく、課題をすべて横断した根っこの経営課題=本質的な経営課題とは何なのか?ここに経営者は、目を向けられるかどうかにかかってるんだと思います。

 

IPO緊急停止

何を偉そうに。「馬鹿にすんなよ。お前も勝手な価値観で指図してくんな。アホみたいな偉人達の言葉・エゴに意味なんてねぇんだ。邪魔とかすんなよ」

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急にすいません。最近ハマっているTENSONGの曲「A HAPPY RAINY DAY」が脳内に流れてきちゃってます。偉そうに言ってる自分も約5年前のインビジョン12期目は、外からの声を遮断状態で、絶賛ストイックモードだったんです。上場に向けて監査法人と契約。IPO準備プロセスのN-2に差し掛かった2019年、いろんな大人の事情で、ハシゴをはずされ、表参道ヒルズあたりから気づいたら中目黒までトボトボと歩いた記憶。黄色を通り越して、急に赤信号。絶体絶命のピンチ体験でした。

今振り返ってみると、あの時の自分は経済合理性に偏りすぎてバランスを崩していたんだと内省しています。(その直後にコロナだったので、結果的には緊急停止してホントに運がよかったんだとポジティブに捉えています。)

 

心がない経営は社会に灰を降らすだけ

IPO緊急停止から約6ヶ月間、IPO準備としての予算をブランディング投資に回すことに意思決定。その理由は、チームのど真ん中の価値観=心があれば、三方よし「自社、顧客、社会」になるが、心がなければ無機質な商品を社会にばら撒くだけのチームになってしまうと、何度も何度も内省したからです。

固定観念をアク取りして、チームのど真ん中の価値観=おダシを出していくことが私たちの使命だという想いから、企業コンセプト「企業や地域のおダシ屋」として、再スタートを切りました。

 

本質的な経営課題は突き詰めると1個だけ

本質的な経営課題は「経営者自身、心を鍛える習慣があるかどうか」だけなんじゃないか、と実体験から、よ〜〜〜やっと、たどり着いた解なんです。(まだまだほんの少しですが)

曹洞宗を開いた道元禅師が説いた言葉で「心身一如」があります。

心身一如のむねは、仏法のつねに談ずるところなり。
しかるに、なんぞ、その身の生滅せんとき、
心ひとり身をはなれて、生滅せざらん。

「心と体はひとつである」。シンプルで当たり前のようにも思えますが、現代に生きている私たちは、何かと心と体を分けて考えてしまいがちではないでしょうか。禅や東洋医学では、心身を共に鍛えることで、悟りの道を目指します

一人の人間としても、会社経営としても、心身を共に鍛えることが、唯一の大切なことなんだと今となっては本気で腹落ちしています。

 

心を鍛えていく。本来は日本のお家芸

パリジェンヌが夢中になっているのは、オリンピックだけではないんです。そりゃそうなんですけど、話の展開的にパリネタを1個入れておきたいです。藤原淳さんの著書「パリジェンヌはすっぴんがお好き」の中で、「古美道(コビドウ)」が紹介されています。

古美道は15世紀に日本で確立された美顔術、日本古来のエステ術。レーザー治療やボトックス注射など、進んだ美容医療がある中で、なぜパリジェンヌが夢中になるのか?フランス人女性は、自然の力を使って顔を調整したい。肌の手入れのためだけではなく、心のケアをするために古美道が最適だったんです。

古美道の『道』は、柔道、剣道、茶道、華道、武士道と同じで、大事なのは心を鍛えること。古来から、日本のお家芸ですよね、『道』って。

 

身口意(シンクイ)

では、具体的に心を鍛えるって、どう行動に落とすのか?ここ最近、若手メンバーのトラブル内容を共有されて、内省している中で出会った言葉「身口意」。身口意とは、空海が開いた真言宗をはじめとする密教の教えで

身・・・身体を変える 例.深呼吸、背筋を伸ばす、笑顔
口・・・言葉を変える 例.ネガティブをポジティブに、悪口を言わない
意・・・焦点(意識)を変える 例.意識の置き方を変える 

中でも個人的な推しが「意」です。人間の行動はその人のプライマリークエスチョン=中心的な質問・問いできまるって言われていて。例えるなら、インスタなどのハッシュタグみたいな機能が、人間の脳には認識するために装備されています。

 

会社の心を鍛えるとは?

まずは経営者自身が心を鍛えることが先決。というのもやっぱり経営者の影響力って大きくて。心理学のミラーリング効果(自分と似ている行動をしている人に無意識に親近感を抱くこと)は、チームのトップの心が露骨に反映してしまいます。経営者が心を鍛える習慣は、チームに伝播します。

そして次に、経営者の心を会社の心に宿していく。これがブランディングであり、インナーブランディングです。ブランディング、インナーブランディングを実施していないということは、チームに心が存在していない状態。何を大切にしていくのかがバラバラな状態になってしまいますよね。

 

バラバラな状態とは

図にすると左がバラバラな状態。いいチームって、どのタッチポイント(顧客接点)においても、そのチームらしく心が宿っている状態なんだと思います。そのためには、チームに価値観がシンクロしている濃度を採用と育成で濃くしていく。これこそが経営者の役目だと思います。

 

 

心技体経営

それを体系化したのが、心技体経営。チームの心を定義=ブランディング。ここで終わってしまうと、思っているだけになってしまうので、心を技(=顧客戦略)に宿し、体(=人事戦略)に宿していくことが大切です。これがインナーブランディング。日本のお家芸である「道」を、経営でも生かしていくために、心技体経営と呼んでいます。

 

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