人間が変わるトリガーって、結局何なんだ?

経営・ブランディングコラム
2024/7/1
経営・ブランディングコラム
2024/7/1

「いいチームを作りたい」と日々邁進していらっしゃる経営陣・人事の皆さま、こんにちは。インビジョン代表・吉田です。

最近、10年以上愛用した洗濯機がポンコツ状態。最新の洗濯機に買い換えるべく、電気屋さんをウロウロ。お目当ては洗濯機のはずが、自分と娘は冷蔵庫コーナーでそれぞれお気に入りの冷蔵庫をピックアップするゲームを開始。その間嫁は、脇目も振らず洗濯機をチョイス。契約コーナーに連れていかれ書類にサインをしていると、ちょうど真後ろに、娘の推しの冷蔵庫がサラりとすまし顔で佇んでいた。

GWということも影響したのだろか、ふつふつと購買意欲が湧き上がり、お目当ての洗濯機だけではなく、冷蔵庫も購入という消費社会に貢献するカタチとなった。

「は?あなたの衝動買いのネタ、どうでもいいよ」という声が聞こえてきそうなので、本題に入ります。人間が変わるトリガーって何?というお題ですが、戦略、文化、空気というワードと共にお届けします。

 

「Culture eats strategy for breakfast」

経営学者・ピーター・ドラッガーの言葉で、直訳すると「企業文化は戦略を朝食にする」。要するに、「良い企業文化は戦略を凌駕して、良い企業文化こそ戦略そのものになりえる」。一方で、「悪い企業文化は、いくら戦略を描いても、戦略を無効にしてしまう」。なるほど、悪い企業文化は、戦略を綺麗さっぱり、洗濯しちゃうわけですね。安易な伏線回収、恐縮です。次行きます。

経営学者・マイケル・ポーター博士の著書『競争の戦略』の中で、

戦略とは、独自の地位を築くためのフレーム
戦略とは、競合よりも優位なポジションを築くためのフレーム
戦略とは、持続的な発展、持続的な競争優位を構築するためのフレーム

要するに、戦略とはフレームワークだ。と言っています。まとめると、「戦略はフレームワーク、企業文化は〇〇だ」と言えると美しいかもしれません。〇〇に入る言葉、想像してみてください。

 

戦略はフレームワーク、企業文化は空気感だ

はい、早速答えはこれです。企業文化は空気感。評論家・山本七平の著書『空気の研究』の中で、日本には「論理的な判断」だけではなく、「空気的な判断」がある。現代の「忖度」を予見したような考察が並んでいる良書。個人的にこの本で興味深かった一節が、1972年日中国交正常化に向けて、田中角栄氏が訪中した際に、周恩来首相から贈られた言葉「言必信、行必果」に関する考察だ。

「やると言ったら必ずやるサ、やった以上はどこまでもやるサ」という玉砕するまでやるという全日本人に向けて見事に日本人の空気を言い当てた言葉だと解説。「言必信、行必果」=これすなわち小人なり。小人をおっちょこちょいと読めば、なんと鋭く日本人なるものを見抜いたものだろうと、思わず嘆声が出る、とまで感服している。

少し補足すると、易経で「君子豹変、小人革面」という言葉がある。「大人=立派な人物は、自分が誤っていると分かれば、豹の皮の斑点が、黒と黄ではっきりしているように、心を入れ変え、行動の上でも変化がみられるようになる。 反対に、小人=つまらぬ人間の場合は、表面上は変えたように見えても、内容は全然変わっていない」と述べています。

 

心と体は一心同体

著書『空気の研究』を自分なりに構造化してみました。心=精神文明と体=物質文明は、一心同体であり、2つで一つの人格を形成している。この世は、心と体のバランスが崩れれば、一人の人間も、チームも、国も崩壊するようにできているのかもしれません。いいチームを作っていくためには、「心と体のバランス」言い換えれば、「道徳と商売のバランス」を大切にしながら、常に自己追求の学びが大切なんだと考えています。

 

17期、社内コーチ制度発足

「自己追求の学びが大切。だからどうする?」というお題をクリアするために、17期から社内コーチ制度をテスト運用しています。定期的な振り返りの習慣があり、建設的な本音で改善を回せる人がチームに増えること=良いチームになるための必要不可欠な要素だと私たち、インビジョンは考えています。社内コーチ制度の効果は、18期ごろに共有させてもらいます。

 

習慣と環境が人間を無意識にコントロール

総務省統計局が2016年に実施した「社会生活基本調査」によると、社会人の勉強時間は平均1日6分。その6年後、2022年に実施した同調査によると、平均1日13分だったことが明らかに。特に何もしていないゼロ勉強社会人は52.6%

学びの時間と年収は一定数比例すると思います。「もっと稼ぎたい」と思っている人は、1日15分以上、学べば平均を超える計算になり、平均を抜けるのは楽勝のような気がします。グラフにして数値化するとさらに明らかで、毎日1%向上を実現していくと、1年後には1.01×365乗=37.78倍になるんです。

ではなんで学びの投資がコツコツできないのか?理由は「毎日日々の業務が忙しいから」ではなく、習慣がないから。もしくは、あなたに近い周りの社会人=環境で、学んでいる人がほとんどいないからなんだと思います。

アンラーン=アク取りから始めましょう

変化を阻止する要因は何?何をまずは取り除けばいいのか?つまり、アク取りから始めましょう。ご自身の1週間のルーティーンをすべて書き出して、ボーっとしている隙間時間を、変化したいことへの投資時間に少しづつ変換していけばいいんです。

いきなり重たい投資ではなく、継続して続けられる小さな一歩から始めましょう。1日15分ぐらいからの投資が個人的にはオススメです。

 

おダシ屋インビジョン、2024年も生きた情報、届けます。

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#忠恕
#ご機嫌な人生を
#数値を掴むのは当たり前。心を掴むんだ!
#光と影

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