血の通ったチームをつくるべく、日々組織に向き合っている人事・経営者の皆様、初めまして、2024年4月から新設部署「仕立屋」で心が浸透した組織戦略を仕立ています、清水です。2018年にインターン生としてジョインし気づけば6年弱が経ちました。
週5日働き、残りの2日は社会人陸上で100mを走ってます。
学生時代と比べると練習量は半分以下なのに、今の方が速く走れていて「振り返りって大事だったんだなー」と実感してます。
「日本で熱意のある社員はわずか5%」
これは、米ギャラップがまとめた「グローバル職場環境調査」の情報。そうなんです。盛り上がりが足りてないんですよ、日本。
「盛り上がりが足りていない」要するに「組織が活性化してない状態」
・今年は売上10億円を目指すぞ!
・新サービスの導入社数まずは20社!
会社として重要な目標に向かって精一杯旗を振っているのに、いまいち組織は盛り上がらない。
評価制度を変えてみたり、1on1を導入してみたり、採用の基準を変えてみたり。
色々試してみたけどピンとこない。
盛り上がりが足りない組織をなんとかできないものかと悩みを抱えている経営者や人事の皆さんに、届けばと思いコラムを書いてみます。
なぜ組織を盛り上げられないのか。
そんなコラムを書いている私ですが、実は自分自身もこの問題に直面していました。
遡ること4ヶ月前、「シミ、来年新人チーム任せたよ。」と弊社代表吉田との1on1(通称ペネ)でミッションを言い渡され、”もう一度”新人チームのリーダーを担当することに。
そうです、”もう一度”。
新人チームのリーダーを担当するのは2回目なんです。
初めてチームを持ったのは新卒2年目。入社1年目にそこそこ結果を出し、自信があった私は翌年入社する新人育成の話を持ちかけられた時、二つ返事でやることを決めました。
自分ならできると思い込み3人の新卒を担当したわけですが、見事に壁にぶつかりました。
全く盛り上がってくれないんです。
日々の業務も、チームMTGも、メンバーそれぞれとの1on1も。
目標は決まっていて、日々の行動も明確。
正直自分が1年目の頃より研修体制も整っているのになぜか盛り上がらない。
盛り上がっていないので、もちろん目標を達成することもなくチームはどんどん悪いムードに。どうにか結果を出そうと行動を徹底的に管理したり時には厳しいフィードバックもしてみました。
ここだけの話ですが、思った通りに動いてくれない新人メンバーへのもどかしさや上手くできない自分へのイライラでゴミ箱(プラごみ)を蹴っ飛ばした夜もありました。
(通称:シミ、蹴ったのって燃えるゴミとプラごみどっち?事件)
「どうして彼らは盛り上がらないんだろう」
「1人でだったらできるのに、チームだと全然上手くいかない」
100mを1人で走るのが得意だった私は、チームでの走り方が全く分からず、新人メンバーに全ての原因があるのだと考え迷路に迷い込みました。
「この仕事が何に繋がっているか分かりません。」
「日々の業務が”働く幸せを感じるかっこいい大人を増やす”に関係してるんですか?」
迷路に迷い込んでいた私に新人メンバーの1人が投げかけた言葉です。
この言葉をきっかけに盛り上がらないのは彼らだけの問題じゃなく、盛り上げられていない自分にもあるのではないか?と考え始めました。
結論、盛り上げられていない1番の要因は会社の価値観/戦略の解像度が低いままのコミュニケーションでした。
会社の志に共感して入社したメンバーなんだから、当然日々の業務が志に繋がっていることは理解しているだろうと決めつけていたんです。
その結果日々のコミュニケーションは毎月の目標や目先の課題に対する話ばかり。
会社が3年後どうなっているのか、そこに向けてどんな戦略を考えていて、だからこそ今何が必要なのかなんて全く話せていませんでした。
話せていないだけならまだしも、正直、自分自身も会社の価値観/戦略(=弊社ではど真ん中と呼んでいます)の解像度が低くそもそも話せるような状況でもなかったです。
会社のど真ん中をいまいち言葉にできないリーダーが、入社したばかりの新人3人とチームを組むわけなのでチームの熱量は高くなるはずもなく平均値は下がっていくばかり。
まずテコ入れするべきなのはメンバーの行動ではなく
幸いにも弊社には”ブランド方針書”、”経営計画書”と会社のど真ん中がまとまったものが存在していたので、あとはチームのキーマンとなる己自身が解像度を上げるだけでした。
もし今チームの盛り上がりに課題を感じている会社のど真ん中から考えてみるのがおすすめです。
「会社のど真ん中、あるにはあるけどいまいち伝わらないのかも。」という場合は、ど真ん中の可視化してみませんか?
会社の未来を任せていきたいキーマンを選出し、価値観を可視化するプロジェクトを発足させましょう。
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私たちは、世界最古の血筋を今日まで承継する国、100年以上続く老舗企業の数が世界一の国・日本に生まれ、働いています。歴史に学ぶと、いつも日本は「チーム戦」でした。
ところが今日の世の風潮は「チーム/組織<個」。自分のことしか考えていない、忠恕の足りない人が多い現代に、日本の根本的危機を感じずにはいられません。
いいチームをつくるには、原理>方法論。人間界普遍の原理原則をおさえた上で、方法論を学ぶことが大切です。
琴線に触れるものがあれば、是非とも対面でお話を訊かせてください。
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