毎月行っているインビジョン検定。
インビジョン検定とは、インビジョンが志にしている想いや大切にしている社内文化を、
日本をごきげんにしたいと思う仲間へ共有、自己理解をすすめるための問題集のことである。
今回はそのインビジョン検定の回答から選ばれたの起爆屋の小山さんに話を聞いてみた。
「数値を掴むのは当たり前。心を掴むんだ!」
これはインビジョンが大切にしている言葉であり、2023年のテーマでもある。
「数値は掴めるんだけどなぁ〜」と悩んでも、結局”心”を掴めなきゃ意味がない。
数字やデータは冷たく客観的だけど、真の意味での成功や成果は、人の心を動かすことにこそ宿っているのだ。
脳の構造を大きく2つに分類すると左脳=理性、右脳=本能。意思決定は、右脳=本能が行なっている。
ビジネスマンの多くが、理性=左脳にアプローチしていることって世の中に多くないだろうか?
クリエイターは本能=右脳にアプローチするためにストーリーを描くと言われている。
顧客の購買動機って大きくは2つで、「損得勘定で買う」「惚れたから買う」。
人口構造の変化・モノが溢れる社会・情報環境の変化で、日本国内のマーケットは縮小していく。
図の左側である利便性アプローチは短期的に記憶され、すぐに人に忘れられてしまうため、継続取引は容易ではない。
惚れてくれるコアファン・ファンのようなお客さん、スタッフ、パートナーとの関係がこれからの時代はさらに大切になってくるだろう。
だからこそ、数字だけじゃなく「心」を掴むことも大事なのだ。
まずは、テーマ「数値を掴むのは当たり前。心を掴むんだ!」について、
小山さんが心を掴むために普段からやっていることを聞いてみた。
すると、いつもMTG前に相手がなびっくりすることや喜びそうなことを準備しているそうだ。
例えば、インビジョンオリジナルのハッピやバーチャル背景を使用することはもちろん、自作のバーチャル背景を使用したり、相手の好きなものを事前に調べてMTGに盛り込ませたり、「ほっこりするおまけ」をつけることを惜しまない。
小山が所属するチーム起爆屋の理念は「ほっこりするおまけを(過剰に)つけよ」だと言う。
たしかに、実際小山さんはインビジョンの中ではほっこりするおまけをつける数は群を抜いていると私は思っている。
今回の検定で得たお話は、そんなほっこりプロの小山さんが心を掴まれたエピソードである。
業務提携を結んだ宮城県の河北新報社さんに初めての挨拶をしに行ったときのこと。
小山さんが前から見たかった気仙沼のチラシが用意されていたそうだ。
それけでも驚いたのに、その下には小山さんの兄が経営している地元気仙沼のお菓子屋「コヤマ菓子店」が取り上げられている新聞紙まで用意されていた。
直接会う前のMTGで、いつものごとくインビジョンのハッピを着て用意したバーチャル背景を使い軽く自分の生い立ちや故郷の気仙沼の想いをしたが、
まさかこんなサプライズを用意しているとは思っておらず感動のあまり涙が溢れたと話した。
「忠恕」とは思いやり。
「自分の良心に忠実であることと、他人に対する思いやりが深いこと」という意味。
「忠恕」は、孔子の説いた「仁」(儒教の最高の徳、道徳や政治の根本となるもの)の基本である。
インビジョンでもこの「忠恕」を大事にしている。
小山さんが心を掴まれたのはまさに「忠恕」のきいたサプライズだったからだと思う。
小山さんは「忠恕は相手が思っていることを先回りして行動すること」だと語った。
ただ単に思いやりを抱くだけでなく、具体的な行動に移すことが大切である。
今回のサプライズが心を掴んだ瞬間は、まさに小山さんの期待や感情を先読みし、
それに応える積極的な行動によって生まれたものなんだと感じた。
それが、おそらく小山さんの心を掴み感動させたポイントだろう。
実はこのインタビューの時から小山さんの忠恕を浴びた。
オンラインでこのヒアリングを挑んんだ私。「今日オンラインなの?」とMTG画面に現れた小山さん。
「オフラインだと思ってこれ持ってきたのに」と、画面に映し出された気仙沼のチラシと新聞、
そして今日のために着てきたというコヤマ菓子店のオリジナルTシャツを着ている小山さんがいた。
インビジョンという会社にいながら、自分がセッティングしたMTGに顔も映さずオンラインで挑んんだ自分に不甲斐ない気持ちになった。
小山さんは自分の思う忠恕を体現している。
行動力こそが、言葉以上に相手に深い印象を与え、信頼関係を築く要素になるだろう。
2024年、いきなり濃い目は無理がから忠恕ちょっと濃い目でいきたい。
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