求人を作る時にも、採用広報の時にも、
採用戦略を練り直すときでさえ、社員インタビューから
良いネタが拾えることをご存知ですか?
「誰に取材するのが的確なのか、人選が難しい」
「どんな質問をすればいいのかわからない」
「よくある質問をしたけど思っていた回答と違う気がする」
とお悩みの人事の皆さまへ!この記事では、
自社らしさを探求する社員インタビューが実施できる、
人選の選出ポイントとインタビューのコツをご紹介します。
改めて、こんにちは!
インビジョンの応援団 鼓舞屋の五十嵐です。
敬愛するウェス・アンダーソン監督の最新作
「アステロイド・シティ」を劇場で鑑賞し、
興奮冷めやらぬままお届けいたします。
冒頭でもご紹介した、社員インタビューあるある。
「誰に質問すればいいんだろう?」
「どんな質問をすればいいんだろう?」
「質問してみたもののなんだかありきたりな答えばかりが返ってきてしまった・・」 のように、手探りにこれでいいの、か・・・?を繰り返していませんか?
代表インタビューとは一味違った、社員インタビュー。
社員であれば誰でもいいの?
残念ながらそうではありません。
採用のために話を聞くには、
採用のロールモデルとなれる社員、
「ロールモデル社員さん」。ロールモデルとは、
まさに採用したい人物像の鑑となるような人。
社内でピカッと光る
入社10年目までの両思いで入社した若手社員、
最大2名までが今回の対象ロールモデルさんです。
ロールモデルと定めるからには、
ビジョンへの理解度・共感度・体現度も重要です。
気をつけたいのは、成績優秀・実績を出しているから
ロールモデルだ!ということではないということ。
採用は良い組織を作る第一歩です。
両思いで入社し、輝きながら働いてくれている人、
成長痛を感じながら奮闘している人が見つかれば幸先よし!
将来の幹部候補となる人もここに含まれます。
*採用は恋愛と同じ。
組織と共に歩むことを決めた人と巡り会うことを、
両思い採用と呼んでいます。
採用の失敗は育成では取り返せないというように、採用段階でどれだけ組織に共感し、ビジョンを体現してくれそうか、その人と組織のど真ん中がどれだけ重なっているかが重要です。実績だけでなく、ビジョン体現度も合わせて光るロールモデルさんを探しましょう。
インビジョンでは、中途入社の小林がロールモデルです。
大手からの転職、会社から与えられているものに気づき価値観が変わったこばさん。新規事業の第一線を担い、セールス部隊”沸騰屋”のリーダーを務めています。
代表インタビューにお悩みの方はこちら。組織の志やビジョンをザクザク掘れるインタビュー方法をご紹介しています。
ロールモデルさんの脳内には、採用のネタがゴロゴロしています。ロールモデルさんは鑑なので、気づきや想いがそのまま共感ポイントとなり、入社経緯やこれからのビジョン、会社への共感ポイントは会社の魅力を伝える訴求ポイントになります。
採用したい人物像は、まさにロールモデルさんのような思考・マインドを持っている人なのでロールモデルさんの考えに近い人=採用したい人物像としてイメージしやすくなります。
先日、社内研修でロールモデルである小林にインタビューする機会がありました。インビジョンへの入社エピソードを聞いた際、面談で感じた恩義の話をしてくれました。
インビジョンとの馴れ初めは、CHROの貞光とセミナーのような場で出会ったこと。意気投合したことをきっかけに、入社前から皇居ラン4kmを共にするほどの仲に。「遊びにおいでよ」との誘いに、インビジョンへ行き、裏表のない空気感が心地よかったそう。中途だからこそ見られがちなスキルやキャリアではなく、人の部分を見てくれたインビジョンに今でも恩義を感じていると話してくれました。
こばさんって、本当に人間として向き合ってくれる懐の深い人なんですよ。ご本人は”焚き火のような人間になりたい”とおっしゃっていましたが私の中では、もうすでに焚き火みたいな人で、こばさんを中心に人が集う、温かくてかっこいいパパです。
詳しくは、本人の自己紹介ページにも記載されています。
よろしければぜひご覧ください。
インタビューに話を戻しましょう。
突然インタビューすると言われても、言語化って意外と難しい。ロールモデルさんも何を話せばいいのか、要領を得ません。
繰り出せた忠恕Tシャツも、事前準備の賜物です。
インタビュー前に行いたい事前準備はこちらです。
「あなたの出身はどこですか?」と尋ねるのと、
「大阪ご出身なんですね、大阪人はたこ焼きを火傷せずに食べられるって本当ですか?」と尋ねるのでは回答の深度は一目瞭然、内容も変わりますよね。
また、取材内容は事前共有必須!遅くとも3日前には共有できるのが理想です。自分の考えがまとまっていないことなんて私たちには日常茶飯事。先に見てもらい思考を整理していただくことで、より深いインタビューをしやすくなります。
かくいう私も、これまで何度も取材をさせていただく中で誰でも言えるような回答しかもらえなかったり、何度もお時間をいただいた経験もあります。追加で聞きたいことがわんさか出てきてしまった時の後悔ったらありません。また、人選ミスで採用ターゲットとずれた方へのアプローチになってしまったり上澄を掬うような、うすい取材をしてしまった経験もあります。難しい道のりですがやりがいだらけ。共に切磋琢磨いたしましょう。
社内にきっといるであろう、すでに両思いで入社しているロールモデルさん。対象者が決まれば、次はいよいよインタビュー!
取材目的は
「採用したい人物像と強烈訴求ポイントを探すこと」。
ただ刺すんじゃない、採用したい人にブッ刺さる強烈訴求ポイントを見つけるため、入社経緯や仕事への価値観はもちろん、これからの目標や会社への想いも聞きましょう。
チームとして採用したい人として
定義づけたロールモデルさんなので、
などなど、シンプルな質問から、
深部に切り込むパーソナライズされた質問へ。
ロールモデルさんのことが知りたくて知りたくてたまらない、そんなスタンスで。興味関心のパワーを全開に、ロールモデルさんのことだけを考えて向き合いましょう!
インタビューは全19項目。自己紹介・入社原点から右脳を刺激する五感にアプローチする質問まであります。
インタビューを始める上で、大事になる空気感。まずは、話しやすい空気を作りましょう。文字起こしや今後の記録のためにも了承を得て、録画や録音を忘れずに。
アイスブレイクやラポール形成を行った上で、いよいよインタビュー開始です。趣旨説明を事前に挟むと目的に意識を向けることができ、話を進めやすくなります。
また、多くの人で取り囲むと話しづらくなりますので、できる限りマンツーマンで。ロールモデルさんが本心を曝け出しやすい場所を選ぶこともおすすめです。ちなみに、私たちは入社後インタビューとして思い出の地に行くこともあります。
19項目にわたるロールモデルインタビュー。
インタビュー前に、質問内容を俯瞰し、カスタマイズすることをお勧めします。
など、ロールモデルさんに合わせて、深掘りする質問をあらかじめ書いておく・決めておくと聞き漏れもなくスムーズに進めることができます。
回答を聞きながら違和感を感じたら止める。そして深掘りする。脱線は時間が許す限り、大いに結構!
価値と事実が合致するまで「なぜ?」「だから何が言える?」「本当に?」を繰り返すのがおすすめです。
また、最後の五感は右脳を刺激する大事な項目。
右脳には潜在意識が強く関係していて、深層心理に辿り着きやすくなるのでぜひ聞いてみてください。
先述した「価値と事実」の二面性。具体と抽象は表裏一体であると考え、行動の裏にある想いを探りにいきましょう。
そう思った時にどうしたのか?その思いの原体験は何なのか?など、価値観と原体験、意思と行動をセットでインタビューしていくとより深い考えや想いに辿り着けます。
例えば、私は音楽イベントやライブが好きです。これは価値観にあたります。”何がきっかけで好きになったの?その時何があったの?”という質問で深掘りすることで好きに対する原体験をヒアリングしていきます。
ちなみに、私は大好きなアーティストの声だけの生歌を聞いたことがきっかけでどハマりし、月2〜3は何某かの音楽ライブに参加しています。普段あるベースやドラムの演奏はなし、スポットライトの一筋の光のみのシンプルな演出。マイクさえも通さない、地声だけで歌い上げるステージ。歌詞の意味がより強く伝わり、気がつけば涙が流れていて魂が震えた瞬間でした。
また、ロールモデルさんのモチベーションもアップさせることができます。インタビューは、人生においてされる機会が多いものではありませんし、ロールモデルさんとして選出されるので、賞賛とともに打診することをおすすめします。
また、インタビューを通して自身の考えがより具体的に言語化されていくはずなので、組織に属している意味や目標を改めて意識する機会にも繋がります。お客様の中には「取材されることが目標」と言ってくれる方もいらっしゃいます。
ロールモデルさんの想いを言語化した求人なら、
ロールモデルさんに近い人物が採用できるはずです。
チームとしてこれからも共に頑張りたい両思いとなっているロールモデルさんが増えれば、組織としての団結力や幸福度は鰻登りでしょう。
さっそくインタビュー!というのは勇足。まずは自分で、自分にトライしてみてください。難しければ近くの社員同士で深掘りの練習、質問意図を理解するところからスタートしましょう。
実際にやってみると、
「この質問はなぜ聞くんだろうか?」
「私たちの組織だったらこの質問も追加した方がいいな」など改善ポイントが見つかるはずです。
深掘り方もやればやるほど切り口が鋭利になってくるはず。筋の良い質問は良い答えを導きます。深掘り方は練習あるのみですが、もしお悩みでしたら私たちが取材をすることも可能です。お困りの際にはぜひ一度お問い合わせください。
インタビューだけでなく、採用全体を見直したい方には、おダシ診断がお勧めです。20秒でサクッと診断、無料で使える優れもの!お手隙の際にぜひトライしてみてください。
ウェス・アンダーソン監督の描く世界観や色使いから見る、唯一無二感。同じように唯一無二の自社だけの魅力(=おダシ)が、あなたの会社にもきっとあります。おダシを引き出し、両思いになれる人材を探しにいきましょう!
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