Bonjour!
パリに来て、5ヶ月が経ちました。インビジョンのクリエイティブ担当、林檎屋の吉田ことサメちゃんです。
パリにいると今までの生活とは180度違うことも多く、「文化も違えば言語も違う。それは、全く同じ表現は存在しないということ」だと最近良く思います。今はその違いも楽しみながら生活できる余裕がでてきました。実質的に距離のある今だからこそ、インビジョンの「ど真ん中」をカタチにするクリエイティブとは何か、パリからお伝えしようと思います。
インビジョンで大切にしている「らしさ」は言動だけでは伝わりにくい。そんな時より分かりやすくシンプルに伝えるための制作物が必要となります。例えるならば、それは、誰しもが知っている「カレーライス」。
「カレーライス」と聞いて、食べ物の話をしているのかと思うでしょう。もちろん誰もがご存じ、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、お肉が入って、最後にカレールーを入れて煮込んだら完成のカレーライスの事ですが、インビジョンの言う「カレーライス」とは、誰もがご存じカレーライスのように、ぱっと見ただけで伝わる分かりやすさ、というクリエイティブ概念です。
2020年、我々はリブランディングを行ないました。しかし個人やチーム間でのタスクに追われ、個々の熱量が思うように上昇せず、おダシ滲み出るコンテンツを企画するも何度もぽしゃり、制作物の未活用も多く、生産性と利用価値が見合わないことが続きました。
そこで我々は、個々のらしさ力UPに必要な、自己理解やアップデートが不足していることに気が付きます。
まずは自己理解を深めるための「好き108」というレクチャーを社内全体で実施しました。
「好き108」とは、これまでに会社で起こった具体的なエピソードを「好き」という感情を元に108個ピックアップ。それを分析し、抽象度の高い「カルチャー」をキーワード化することです。
人は年を重ねると、今まで増える一方だった好きなことや得意なことが、ピークを迎え現状維持を保とうとします。日常化や当たり前すぎることを改めて見つめ直すことで、自己理解を再度整理整頓します。自己理解が深まると、チーム内での役割も自然と分担され、個々の強みやらしさがあることによって熱力学的にチーム全体が動き出します。このような抽象度の高いものは体感してこそ言語化されるので、それを補うクリエイティブが必要となります。分かりやすく解説するためのイラストや、実写も自分達が演じることで、より具体化する制作物を制作。また、誰に向けた何のためのものなのか、構想マップを制作し、常に目に触れる所へ掲示しました。
インビジョンのクリエイティブで最も多い制作物は、抽象的な事を具現化すること。そこには、対象があり、相手について想像する力が必要となります。
私の好きなものは「サメ」で、サメについて常に考えています。現在パリで創作活動をメインに生活をしていますが、パリの人たちは、とても太陽が好きです。それは長くて暗い冬が明けた先に、降り注ぐ太陽の明るく暖かい日差しが、パリの人たちを高揚させるのだと、生活を通して感じました。
「好き」という感情は自己理解を深め、更に相手について想像する力を養うことが出来る重要なキーワードだと思います。自己理解が深まると、今まで悩んでいたモヤモヤが晴れるような爽快感や高揚感が得られるはず。正に、パリの人たちが待ちに待ってる太陽の日差しのような、私にとっては「○○サメが何処港に上がったよ!」という連絡が入った時のワクワク感のようなものでしょう。
内省に関わるレクチャーを実践したことで、自己理解や誰に向けた何なのかを常に行動マップに設定する習慣化を社内全体で身につけることが出来きました。しかし、理解が深まってもやらなくてはいけない事が沢山あると、実行に移すことはとても難しく、また習慣化は慣れにもなります。
そこで、社内全体で熱量上げるための「インビジョン検定」を制作することにしました。インビジョン検定とは、インビジョンで大切にしている想いを問題形式に社内へアウトプット。電車内の吊り革広告でもよく見かける受験問題のように、問題を解く習慣を身に付ける。常に新しい挑戦があることで、挑むという行動の習慣化の仕組み作りが出来ます。
更にいつもならば、社内だけで改善を回して行くところを、社内でアウトプットしたものを同時にインビジョンで呼ぶ社外の常連さん・パートナーさんにも提供することを実施。とても実験的な試みで、常連さん・パートナーさんたちに、どのように思ってもらえるか不安要素もありましたが、よりインビジョンの世界観を伝えるための行動を選択することにしました。
そして、インビジョン検定を含むインビジョンの世界観を伝えるための情報新聞「インビジョン通信」を発行。より多くの会社様にインビジョンをお知らせします。
インビジョン検定は、インビジョンの大切にしている想いについて自問自答し、相手の事を想像するトレーニングになっています。そんな問題集や、インビジョンと共に仕事をしてくださる、常連さん・パートナーさんとのエピソードや社内の最新情報など、赤裸々に毎月情報量多めでお届けしているのが「インビジョン通信」。
制作物のアウトプットは、常に目に止まり、新しいものへと常に更新されることが重要です。
そこでインビジョンのインフォメーションは、
「固定されたタイムスケジュール」
「丁寧なお知らせ」
「簡単なアクセス方法」
「締切」
「おまけ付き」
というプロセスを組み立てました。ただ受け取るだけではなく、能動的に積極的にインビジョンを知ってもらうことが出来る、情報新聞になっています。
我々は、このようなクリエイティブ、制作物で、会社の「ど真ん中」を伝えています。
どこからやっていいか分からない方は、おダシ人事診断で整理整頓してみませんか。
このようなクリエイティブを実践したことで、個人も含めた会社のど真ん中について常に思考する事の習慣を社内には共有でき、社外にはよりインビジョンのど真ん中が分かる体験型コミュニケーションデータベースを活用していただく。一石二鳥で、より理解度と関係性が深まる結果となりました。
現在インビジョンでは、問題集や情報新聞といったアナログな制作物でアウトプットを進めていますが、ピープルアナリティクスなどのデータベース制作も進行中です。
社会は常に変化しています。社会の中で働いている我々自身も同様に変化し続けることが大切だと頭で分かっていても、毎日の喧騒に追われ難しいことも実体験済みです。しかし「らしさ」を出すこと、貫くことが、結果、仕事でも生活でも自分自身をごきげんにしてくれるのではないでしょうか。
フランスは比較的保守的であると聞きます。今までの暮らしが改革によってなくなってしまう、そんな時に人々は反対を表明し行動します。自分達がいかに心地よく生活するかに重点が置かれています。反対ばかりではありませんが、主軸は自分自身。
会社の「ど真ん中」を伝えるためには、自己理解を深め、相手のことを想像し、行動すること=自分自身の「ど真ん中」を出していくこと。私自身好きなことを突き詰め、パリでの創作活動が出来ている事も、インビジョンを伝えていくために必要なクリエイティブ制作へと繋がっていきます。
インビジョンにとって大切なエンタメ要素が含まれた、自己理解とアップデートを様々なタッチポイントで実施していくことで、より広くこれからもインビジョンのど真ん中を伝えるご機嫌なクリエイティブで、インビジョンの世界観をお伝えしていきたいと思います。
それではみなさん、À bientôt!
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