▼春華堂さんへの提供サービスお品書き
・採用コンセプト&方針の言語化
・採用ページの制作
・採用ピッチ資料の制作(採用向け企業紹介資料)
▼効果を生み出したポイント
①会社の価値観・事業一つ一つの根底にある想い・採用方針が明確になった
②経営陣と採用チームの共通言語が生まれた
③それらの想いが込もった採用ページ&採用ピッチ資料が誕生
④採用活動の中で共通の世界観を求職者に浴びせられるようになった
⑤理念・社長の考え・事業の想いに共感してくれる(マッチする)応募者が増えた(逆に合わない人の応募が減った)
有限会社春華堂 常務取締役 間宮 純也さん
1973年生まれ。群馬県前橋市出身。小学校の先生、議員秘書などを経て2008年に(有)春華堂に入社。社長と共に「春華堂131年の伝統」と「職人の手技」を繋ぎながら、更に新しい風を届けるため世界や日本各地を回り、新しいお菓子のカタチを創造している。
明治20年創業の春華堂は、浜松の銘菓として全国で愛される「うなぎパイ」を中心にお菓子の製造販売・カフェ運営などを展開。 「日本一行きたくなるオフィス」をコンセプトに誕生した本社兼複合施設「SWEETS BANK」は、観光拠点として全国から スイーツ・コミュニティ「nicoe」、五穀・発酵の和菓子「五穀屋」など、お菓子のさらなる可能性を追求し新しいことに挑戦し続ける企業です。
【担当者清水から見た、春華堂 間宮さん】
「忠恕」間宮常務を表す言葉はこの一言に尽きます。経営目線はもちろん、500名近いスタッフに対して、一人ひとりが幸せに働くためには?という現場目線も強くお持ちです。常に物事を複数の視点で見ている方です。僕自身も、間宮常務の想いをカタチにするためには何ができるのかを様々な視点で考え行動するようになりました。
▼ビジョン・義憤(道義に外れたことへのいきどおり)を教えてください。
間宮常務:
今回インビジョンさんとの採用ブランディングを通じて言語化した義憤(世の中に対して感じる怒り)は、「効率に偏重し、つながりが希薄化する社会」でした。
IT化により、便利が優先され対面のつながりが減り、人やモノへの無関心が広がる現代社会。
それによって、本当に人を幸せにする瞬間までも省かれてしまっていると感じることはないでしょうか?
私たちは、そんな違和感をずっとどこかで覚えてきたからこそ、顔の見える生産者から素材を仕入れる、職人による手作りにこだわる、店舗の場づくりに投資する、、、という一貫したつながりを追求してきたのかもしれません。
つまり、私たちが作ろうとしてきた提供価値とは、そのつながりを実感することによる「安心感の証としての笑顔」なのだと再認識しました。
こうして導き出したのが「(効率ではなく)つながりこそが人生を豊かにする」という信念です。
▼顧客にとってどんな居場所をつくりたいです
間宮常務:
うなぎパイは、もともと「夕食のあと、笑顔で家族団らんの時間に食べてもらいたい」という思いのもとに生まれたお菓子です。
うなぎパイを皮切りに、春華堂のお菓子は「誰かと一緒に食べたり、1人で食べていてもそのお菓子にまつわる場所や出来事を思い出しながら食べてもらうもの」という意味を持つようになりました。
そのためにも、春華堂で働くわたしたちが笑顔を欠かさず、思いやりで行動すること。その裏では時にピリッとした雰囲気も必要で、規律を重んじ、細部までこだわり、手仕事を端折らないこと。
これらが、「関わる全ての人を笑顔にする」ために、わたしたちが今まで貫いてきたことです。
▼従業員にとってどんな居場所をつくりたいですか?
間宮常務:
1社のみで社会人生活を過ごすことが当たり前ではない時代ですが、社内で2世3世が現れるということは、地域に根ざす会社の証でもあると考えています。(現在、夫婦や親子揃って春華堂で働くメンバーは15組ほど)
実際にお子さんが入社されるかはともかく、春華堂メンバー、そしてその子供たちが食育、職育を楽しく学べるための働きかけが必要だと考え、近くメンバーのお子さんの会社見学などのイベントを企画中です。
「お菓子作りから生まれるつながりを生かしたまちづくり」を目指すにあたり、まずは社内からその可能性を広げていきたいと考えています。
春華堂さんとインビジョン採用ブランディングPJメンバー
▼インビジョンとの出会いのきっかけと、第一印象を教えてください
間宮常務:
一番最初のご縁は、インビジョンさんからお手紙をいただいたことでした。
春華堂への想いが直接書いてあり、熱の込もった内容に惹かれ、ぜひお会いしたいと感じました。
インビジョンさんのオフィスを訪問させてもらった際に、想定外のサプライズをたくさんしていただきました。
春華堂も遊び心を大切にしていて、お客様へのサプライズが大好きなので、まんまとインビジョンさんの戦術にハマってしまいました。(笑)
▼担当者の印象はどうでしたか?
(左)インビジョン代表 吉田 (右)インビジョン沸騰屋 清水
間宮常務:
吉田社長は、落ち着きがあり、おっとりした方という印象です。
なのですが、物静かの中に宿っている熱を感ることができました。
営業担当の清水さんは、第一印象は特攻隊長でした。
直線的な圧力が強くて尖りを感じていたのですが、付き合いが続くと、気遣いやおもてなし精神の高い方だと、印象が変わっていきました。
今回、吉田社長がプレゼンしてくださったのですが、その提案内容にもとても感動しました。
春華堂の課題に対して、手法をどうしましょうというお話しだけでなく、「将来の幹部候補の若手メンバーも巻き込み、戦略人事チームを一緒に構築しましょう」という本質的な提案をくださいました。
人材育成も兼ねた経営課題の解決策は、僕たちのニーズにピッタリ合いました。
僕は、一石二鳥くらいじゃなかなか動かないのですが、インビジョンさんとお付き合いすることは、一石五鳥くらいに感じたんです。
▼インビジョンとの取り組みの成果を教えてください。
間宮常務:
新しい採用サイトを公開して、明らかに応募者の質が変わっています。
例えば、採用面接の中で志望動機について聞いた際に、採用サイトの言葉を引用して語ってくれる方が驚くほど増えました。
以前の採用サイトも、見てくれていたとは思いますが、今の採用サイトのように、記憶に残る春華堂らしい言葉がなかったのかもしれません。
また、これまで来なかった、「熱量の高い営業志望の体育会系学生」の応募が増えました。この層は、けっこう欲しかった人物像なので嬉しい変化です。
ちょうど1週間前に行った面接でも、採用サイトの言葉を、自分の言葉に置き換えながら想いを伝えてくれる方が多く、とても嬉しかったですね。
インビジョンさんと一緒に設定したペルソナ(心から仲間になりたい人材像)に近い方の応募が増えているのは、採用サイトのおかげです。
また、求職者だけでなく、社内でも採用サイトの言葉を引用した会話が増えています。
サイトづくりの際に、春華堂メンバーの中にもともとあった言葉を上手く引き出し言語化してくれたからこそ、ここまで浸透しているんだと思います。
サイトを公開して間もないので、どれくらい採用率が上がったかなどの効果測定は来年になるとは思いますが、今の時点でもとても価値を感じています。
【春華堂さん 採用ページ】
【春華堂さん 採用ピッチ】
▼プロジェクトを通じて、印象的な出来事はありましたか?
間宮常務:
採用ブランディングを進めていくプロセス自体がとても勉強になりました。
春華堂のおダシ(らしさ)エピソードを社内で集めたり、意見をメンバーから出させて言語化していくやり方は、社内の別のプロジェクトでも真似させていただいています。
今回のプロジェクトで他にも驚いたことがありまして、普段はあまり発言しないような寡黙なタイプのメンバーが、ペルソナづくりのワークで積極的に発言をしてリードしてくれた場面があり、びっくりしたのを覚えています。
それくらい、今回の採用ブランディングは、一人ひとりが自分ごとになれたプロジェクトでした。
▼今後の未来への想いを教えてください!
間宮常務:
わたしたちは、志の実現を目指すなかで、「温故創新」という経営方針を掲げています。
これまでに培ってきた伝統を重んじながら、自由で新しい発想をもって、まだ誰も生んだことのない喜びと感動をお客様に提供する。
そんな「温故創新」をテーマに、お菓子作りから生まれる「つながり」を活かしたまちづくりに挑戦していきます。
世界には、文化を通して知られる街が多くあります。
わたしたちにも、長年浜松の地で営んできたお菓子作りを生かしてできることがあると考え、浜松の長所を築いている企業様や街の方々と連携しながら、「浜松といえば」という文化の起点となっていくことを目指していきたいです。
【企業情報】
企業名:有限会社 春華堂
設立:昭和24年12月(創業:明治20年)
代表者:代表取締役 山崎 貴裕
従業員数(春華堂グループ合計):432名(正社員261名、パートアルバイト171名)
URL:https://group.shunkado.co.jp/
本社所在地:〒432-8047静岡県浜松市中区神田町553
事業内容:「うなぎパイ」を中心に、
職人の手作りにこだわった和菓子・洋菓子の製造・販売
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