設立15年で1番いい社内イベントだった。by社長 ー「想いをカタチに会」で、大事なことに立ち返った話ー

おダシエピソード
2022/7/4
おダシエピソード
2022/7/4

みなさんこんにちは!インビジョン広報ライターの田野です!

すっかり夏ですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

おそらくインビジョンのコラムを読んでくださる方の中には、人事の方もいらっしゃると思います。
新卒採用が落ち着き、新メンバーの方も会社に馴染んできたところでしょうか。組織作り、いつもおつかれさまです!

 

個人においても組織においても、「理想の姿を追い求めれば追い求めるほど、迷走しちゃう」ことってないでしょうか?
そしてそれを感じがちなのって、社内メンバーとのコミュニケーションの場面だったりして。

 

インビジョンでは、自分たちを「企業や地域のおダシ屋」と自己規定して、アク取り(=効率化)とおダシ(=らしさ)を引き出すことを提供価値に、企業の採用成功や地方創生に伴走しているのですが、時たま自分たちで定義した「おダシ屋」としておダシを出そう!出そう!として迷走してしまうことがありました。

 

でも、つい最近、社内の定例行事「想いをカタチに会」を経て、その迷走から脱却する秘訣が見えた気がするんです。
その秘訣をイベントレポートとともにみなさんにシェアするので、お酒のつまみにでも読んで行ってください!

 

社内行事の優先度、下がってない?

↑おダシ祭りPJキックオフMTGにて

 

インビジョンには、「おダシ祭り」というイベントがあります。

もともと、3ヶ月に1回「今Qもお疲れ様でした!」と労い合う場として社内メンバーが一同に介する「想いをカタチに会」というイベントが、2020年の「おダシ屋」へのリブランディングを機に「おダシ祭り」へと進化。

「おダシ祭りの」目的は、インビジョンの志「働く幸せを感じる、かっこいい大人を増やす」ためのコミュニティの場にすることです。
オフィスの居酒屋スペース(「おダシ屋」リブランディングに合わせてオフィス内の一角をおダシ屋風にリニューアル)でお酒や炊き出し鍋をいただきながら、3ヶ月の業績報告&来Qの目標RM発表、表彰式、「働く」にまつわるお楽しみ企画、Qのトピックスをまとめた動画というのがいつもの流れでした。

 

そして今年の5月下旬のある日、6月のおダシ祭りの企画会議が行われました。

集まったのは、

・代表:誠吾さん

・司会兼プロジェクトリーダー:小川さん(営業企画)

・司会:えがちゃん(営業)

・クリエイティブ担当:間々田さん(入社15年目、インビジョン創業メンバー)、ゆうさん、ケミ(クリエイティブチーム)

・材料担当:日下さん(経営企画)

そしてコラム担当の私。

 

会議がスタートすると同時に、

「おダシ祭りの優先度、下がってない?」

と声を挙げたのは、誠吾さんでした。

 

というのも、日常業務と並行しての社内行事って、優先度が低くなりがちじゃないですか、、、?

うちもそんな状況で。

 

本来のおダシ祭りの狙いには、内輪だけではなく対社外的にも展開し、「働く幸せを感じるかっこいい大人のつながり」を生むコミュニティにしていきたいという想いもありました。

それなのに、毎回準備がギリギリになってしまい、クオリティが上がらず内輪っぽいままになってしまっていたんです。

 

会議では、内輪で盛り上がって終わるのではなく、「働くかっこいい大人のコミュニティ」としてのおダシ祭りにするにはどうすればいいか?を話し合うことに。

 

そして、

・おダシ祭りの目的を今一度社内みんなで捉え直す

・全ての準備工程をロードマップに落とし込み、締め切りを守る

・コンテンツの中身をより濃くブラッシュアップする時間を見込み、準備期間を前倒す

というお約束を決めました。

 

もしかして、目的と手段、入れ替わってる!?

その頃、おダシ祭りリニューアルPJと並行して、社内ではいろんな動きが生まれていました。

 

コーポレートサイトの運用強化、契約成立後も企業の組織作りに伴走していくためのカスタマージャーニー改定、社内の採用方法やメンバー育成をアップデートするための戦力化ジャーニー作成、「自分のキャラクターって?」研修、、、

どれもこれも、自己規定である「おダシ屋」としての在り方に向き合う作業です。

 

その最中、おダシ祭りPJとは別のとあるミーティングである気づきが生まれたもよう。

 

“「おダシ屋」という自己規定に正しく向き合おうとすればするほど、社内では「それおダシでてなくない?」「どうやったらおダシ出るんだろう?」という発言をよく聞くようになった。

でも、この言葉たち、なぜだかしっくりこない。どうしてしっくりこないんだろう?”

 

“私たち、おダシを出すことが目的になってしまって、本来の『働く幸せを感じる、かっこいい大人を増やす』という志を目指すことを忘れてしまっていないか?”

 

具体的にはこうです。

この共有を受けて、個人的にも目から鱗でした。

言語化すらできていなかったけど、冒頭で触れた「自分たちのやってることって、本当にこれで合ってるのだろうか?」という私の違和感もまさにこの内容だったんです。

 

本来は「働く幸せを感じる、かっこいい大人を増やす」というのがインビジョンの一挙手一投足の目的なはず。

ところが、日々働くなかで、本当は滲み出るはずの「おダシ」(=らしさ)を、いつしか無理くりひっぱり出そうとしちゃっていて、結果「おダシって何だっけ?」と空回りしそうになっていたのです。

あ、みんなそう感じてたんだ!となぜかこの時点でちょっと安心したのが正直なところでした。(笑)原点回帰って大事!

 

これは、おダシ祭りも同じで。

「働くかっこいい大人って?」「どうやったらなれる?」「どうやったら増やせる?」というのが本来の論点なはず。

なのに、いつの間にか目的を置いておいて、「おダシ出てるか?」「どうやったらおダシ出せるか?」という手段の話にすり変わっちゃってたんです。

 

本来は「働く幸せを感じる、かっこいい大人を増やす」というビジョンを達成するための過程で「滲み出るもの」がおダシなのだ。

そして、そのおダシが滲み出るのって、私たちの理念「想いをカタチに。」が体現できたときじゃないか?

 

そして、おダシ祭りも原点回帰することに。

「働く幸せを感じる、かっこいい大人を増やす」ために、まずはインビジョンメンバーが「働くかっこいい大人」であるために。

社内イベントとしては、「おダシ祭り」ではなく、理念である「想いをカタチに。」を体現する場としての「想いをカタチに会」を復活させることにしたのです。

 

「おダシの体現」から「想いをカタチに」への原点回帰

↑前日準備から法被を着て、気合万端な進行役えがちゃん

 

さて、プロジェクトメンバーを中心とした復活版「想いをカタチに会」準備が始まります。

 

復活版「想いをカタチに会」のプロジェクトリーダーは、前「想いをカタチに会」が「おダシ祭り」になってすぐに入社した、営業マネージャーの小川さん。(おダシ祭りでは声量担当)

「目的を今一度社内みんなで捉え直す」ため、小川さんから「おダシ祭り」から「想いをカタチに会」への原点回帰を社内に発表。

 

最初に反応を見せたのは意外な人物でした。

以前は想いをカタチに会で司会を担当してきたものの、近年はどこか寂しそうにしていた、インビジョン創業メンバーの1人、間々田さんです。

ここから、小川さんと間々田さんの協力プレーが幕開け。

全体の司令塔小川さんを筆頭に、間々田さんが企画考案&コンテンツを制作。

↑想いをカタチに会の作戦会議をする、インビジョン創業コンビ(誠吾さんと間々田さん、、、貴重!)

 

そして決まった当日のプログラムは、

・「原点回帰」をテーマに業績報告と今後の戦略発表

・表彰

・インビジョンメンバーダビデによる、おでん&やきそば

・お楽しみコンテンツ「キャラクターキーワードクイズ」

・トピックス動画

 

全体のタイムスケジュール、企画・コンテンツ制作、食材の買い出し、機材の準備、リハーサル、、、
お約束を守り、すべてロードマップに沿ってゆとりのあるスケジュールで行うプロジェクトメンバーたち。

想定通り、コンテンツを改善する時間も生まれました。
以前はギリギリ当日に仕上げていたトピックス動画も、編集期間を前倒し、一度誠吾さんがチェック。
スライドショーの画面切り替えが元々4秒と長めだったのを2秒に修正して違和感をなくすという細かな調整まで実現。

 

そして、「想いをカタチに。」する波動は、業績報告と今後の戦略発表。を担当する各メンバーにも。
「自分のターンがきたら用意した内容を報告」という形に収まってしまいがちな共有も、それぞれが「本当に伝えたいことは何か?」をより深く深掘り、自分の「意志」を搭載したプレゼン資料を用意しました。

 

事前準備から当日を迎えるにあたり、一気通貫していたことがもう1つ。
それは、「作り手が存分に楽しむこと」。

目的と手段がすりかわっちゃってる!?という気づきから生まれた、「日頃から、自分が働くことを楽しんでいて、関わる相手にもそう感じてほしいという想いがあれば、おダシって自然と出てくるものだよね〜」という考え。
それを品質基準に落とし込んだものを、今回の想いをカタチに会でも意識しました。

まずは作り手が楽しむことで、想いはカタチになる

 

さて、待ちに待った想いをカタチに会当日。

一時期はオンラインメインだった社内イベントも、再びオフラインで行うことができるようになり、普段はリモート中心のメンバーも久々にオフィスに集まりました。もちろんオンライン参加のメンバーもいる中、遠方から初めて東京オフィスにくるメンバーも!

テーマが「原点回帰」ということもあり、以前のHPの写真にも使っていて好評だった「全身白」のドレスコードにならって「白・黒・紺」というリブランディング後のインビジョンカラーで揃えてみました。

 

そして最初のプログラム、業績報告と今後についての発表
ここから内容をレポート的に追って行きます。

これまでは経営陣、マネージャー陣がチームごとに前Qの振り返りと来Qの目標を発表する形式でしたが、今回は「原点回帰」という大きなテーマに目線を合わせることからスタート。

“インビジョンが向かうべきは、「働く幸せを感じるかっこいい大人を増やす」というビジョン。そのビジョンを実現するには、まずはインビジョンメンバー自身が「計画を立て、実行することのできる『働くかっこいい大人』」であることが必須。”という、この会の準備段階でも取り組んでいた内容が、代表の誠吾さんから改めてメンバー全員に共有されました。

そして、“どのレベルだと「計画」「実行」ができていると言えるか”という指標も公開。

 

次に、戦略人事から、「企業や地域のおダシ屋」という自己規定やビジョンの関係性の共有。

“「おダシ」や「アク取り」は提供価値。その提供価値を持って志に向かう、私たちのアイデンティティが「企業や地域のおダシ屋」。そんな提供価値を持つおダシ屋のメンバーが目指す「働くかっこいい大人」の指標として、インビジョンが大事にしている「5Spirits」がある”という位置付けを改めて振り返りました。

そのうえで、

”つまり、私たちのがんばりどころは、「5Spiritsを体現すること」。
己の「5Spiritsをみがき」、他者にはない得意技である「おダシを駆使して」
明日も働くかっこいい大人を増やそう。そのための戦力化をこれからやっていくよ!”

という共有。

 

こうして改めてインビジョンが向かうべきところ、やるべきことは何か?をみんなで再認識した上で、次は今後の戦略や計画しているプロジェクト内容をそれぞれの担当メンバーが発表しました。

新卒1年目にして、計画中のイベント「ODASHI FES」(後日詳細共有!)プロジェクトリーダーを担うあかねちゃん(日本沸騰屋)からも、熱い意志のこもった共有が。

イベント概要の共有にとどまらず、「なぜやるのか」まで言語化することで周りの心を揺さぶり、当事者側に巻き込む。まさに「想いをカタチに。」なプレゼンでした。

 

これ以降は、お酒やご飯を交えて。

なんと、料理担当ダビデさんによるおでんと焼きそばが登場!
これがものすごく美味しくて、あっという間になくなっていました。

 

そして、表彰式

↑14QMVPの飛脚沸騰屋(営業チーム)。大号泣?しているマネージャーの草野さん

 

今回は、前Qに加えて前年度通期の表彰も行われ、総数14人が表彰されました。

メンバーからひとりひとりへの表彰コメントが書かれた表彰状授与。これは表彰されたメンバーはもちろん表彰コメントを送ったメンバーも、「働くかっこいい大人とは?」と向き合った結果であり、刺激にもなります。

表彰状を読みあげる側が感極まるシーンも。

 

次は、お楽しみコンテンツ「キャラクターキーワードクイズ」

今回の肝とも言える催しで、企画・監修は間々田さん。数年振りに司会にも復帰です。

これは、インビジョンの誰かのキャラクターを表すキーワードが、誰を指すキーワードなのか、さらに、他にはどんなキーワードが当てはまるのかを当てるというゲーム。

これだけ聞くと、「?」という感じですよね。

実はこれ、最近社内で行った「自分のキャラクターって?研修」を元ネタにしたものなんです。前章で触れたカスタマージャーニーを改定するにあたり、「お客さんの心情、行動を理解するには、まずは自分を知ることから!」ということで、インビジョンメンバー一人一人が「自分が人生で求めていること」をキーワード単位で出し、人生の軸となっているものが何なのかを探る、というワークをしたんです。それをクイズにすることで、今度は社内のメンバー理解もできる!というシナリオだったんですね。

 

そして、クイズに見事正解したメンバーには「ランダムで選ばれた他のメンバーから激励のご褒美」まで!
抜かりない演出に、過去最大級の盛り上がりでした。

間々田さん、さすがです。

↑「あきらがんばれ〜!」と謎の激励をするこばさん、されるあきらさん。

 

そして最後は、間々田さんと愛弟子のケミ作のエンディングムービー

お世話になっているパートナー企業さんからのメッセージや社内のトピックスなど、インビジョンに欠かせない「人のつながり」というキーワードにフォーカス。

↑インビジョンの自社プロダクト「HRハッカー」の代理店、イレブンスタックスさんのインタビューを社内に共有。

 

最後には、メンバーの同棲を結婚記者会見ばりに大々的に編集したオチ動画で〆という、振り幅大きめな内容。(笑)


毎回追い込んで動画を制作してくれているケミも、今回は「いやあ、面白いのができたなあ」と呟いていたのが乙でした。

 

想いをカタチに会の後、誠吾さんが小川さんに「インビジョン創業から15年間で一番いいイベントだった!」と伝えていました。

社内チャットに寄せられたコメントもいくつかご紹介↓

 

「インビジョンのよさって、こういう一つの社内イベントですら、自分ごとで盛り上げようという漕ぐ人比率多いところだし、一人ひとりの個性を認め合うというか、良さを認め合っているところというか。
主催側も気持ちよくやれるし、またやりたいって思えるなと。」

by司会兼プロジェクトリーダー、小川さん

 

「今回「原点回帰」がテーマでしたが、この会を通して思ったことは、「意志」です。
意志を持って伝えれば、相手の心を動かす。
魂を込めろって、そういうことなんだと思います。
「想いをカタチに」の真髄ってここなのかも。
自分の仕事に・人生に、意志を持っていれば、それが生き様になり、人の心を動かして、働く幸せを感じるかっこいい大人を増やすっていう志につながるんだって思います。」

by戦略人事、まこちゃん

 

「先週金曜日、2年越しの直火🔥想いをカタチに会に参加できました👏
対面初めましての方にもお会いでき、おダシとアク取りを推進するオフィスの雰囲気も見れて本当に良かったです!
「自分はおっちょこちょいだから、在宅ワークだからこそ失敗してはいけない」と気を付けていたはずなのに先日、大トラブルに遭遇してしまいました。
猛省してもし切れない不安な気持ちのまま東京に行き、みんなから元気を貰えて笑顔になれたものの負けず嫌いな私はどうしても、CS全員で社内賞を獲れなかったのが悔しくて悔しくてたまりませんでした。
次こそCSの意地を見せられるよう、元気に頑張ろうと思います」

by兵庫県在住のCSメンバー、一緒俐さん

 

「場の進行や随所での気遣いや盛り上げなどを行ってくれた小川さん、えがちゃん。
メンバーへ声援を送ったりより場を盛り上げてくれた大地やあきらを筆頭に協調性&ハピネスマインド溢れるみなさま。
素敵な動画を作ってくれたケミ。美味しいご飯を作ってくれたダビちゃん。スペシャル営業マンな上に皆を笑顔にしてくれる草p先輩。
とにかくメンバー全員が日々様々な事に奮起して会社を支えてくれてる事に感謝。」

by基本リモートワークのCSメンバー、ほーりーさん

 

コンテンツ企画を担ってくれた間々田さんは、プロジェクト開始当初からずっと「誰もおいてけぼりにせず、みんなで楽しめる会にしたいんだよなあ」と言っていました。

終幕後の間々田さん、満足げな表情ですね。

 

「本当に大事なこと」に立ち返ると、自然とおダシが滲み出た

当日各コンテンツの隅々にまでに作り手の本当に伝えたい「意志」が溢れ出した復活版「想いをカタチに会」。

「己の意志をもち、計画を立てて、実行する。」という、己が目指し、増やしていきたい「働く幸せを感じる、かっこいい大人」の在り方をひとつカタチにできた濃い〜〜〜イベントとなりました。

 

私自身、インビジョンメンバーとして参加して学んだことは、

社内イベント1つとっても、ビジョン実現の一手となりうるんだなあということ。

「作り手が存分に楽しむ」という心意気って、参加したみんなに感染するものなんだということ。

気づけば、「どうやったらおダシ出るだろう?」なんて考えなくても、働くかっこいい大人のおダシが滲み出た会になっていたんじゃないかな、と感じます。

 

「理想の姿を追い求めれば追い求めるほど、空回りしている気がする」

そんな時は、思い切って「本当に大事なことは何か?」に原点回帰すると、がんばりどころが見えてくるんだな、と、今回の「想いをカタチに会」を気にハッとしたのでした。

 

それではまた!

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