言葉:貞光智菜
こんにちは。インビジョン戦略人事の貞光です。
最近我が家の洗濯機に「一号」と名前をつけました。よく喋ってくれる子で、洗濯終わったからシワになる前にはよ出せとプレッシャーをかけられる日々です。仲良くやってます。(ちなみに二号は食洗機)
戦略人事のというか、私自身のというか。脳内そのままにとりとめもない話をしたいテンションなので、息抜きしたい時に読んでもらうくらいがちょうど良いと思います。あえて課題解決とか主張をしないくらいが、今は気分です。お付き合いくださいまし。
世間的に”仕事ができる人”って「地頭が良い」とか「搭載してるOSが優れてる」とか、「思考力がある」とか言われるじゃないですか。どれも人事なら採用とか育成とかのシーンでよく出てくる言葉たちだと思いますし、例外なく私もやたらと使うことが多い言葉でして。
でも最近ヤツらのことをちょっとばかし不審に思うようになってきました。結局あなたたち、抽象的なのよなぁ。仕事ができるかどうかの境目を、ベースの地頭とか大きな言葉で片付けちゃうと、極論「はい、それがあるかないかで人生決まっちゃいますよ。」とか言われてるようで、そんなのってあんまりだよなぁと。つまんない話だな〜って。「自分はそれがないなからなぁ。」なんてことになって、諦める人がいないとも限らない。だけどその正体がナニなのかまで踏み込めたら、打つ手もありそうってもんじゃないですか。
生まれた時から地頭が良い人とかOSが優れてる人なんていないはずだから、ヤツらも後天的に磨かれていくものなわけですよね。なので地頭とかOSのさらに下になんかあるはずなんですよ、絶対。なんかね。
こんな時個人的には言葉のイメージに近い人をあげてみるのが面白くて想像が広がります。なので今回は漫画のキャラで「地頭」とか「OS」とかで思いつく人を集めてみたいと思います。
【Aチーム】”地頭”で思い浮かんだ人
・昌平君、李牧、桓騎(キングダム)
・エル(デスノート)
・ノーマン(約束のネバーランド)
・斑目 貘(嘘悔い)
・工藤新一(名探偵コナン)
この人たちの近くにある言葉:戦略家、シンプルに頭良い、智力、策士
【Bチーム】”OS”で思い浮かんだ人
・エマ(約束のネバーランド)
・信、麃公、嬴政(キングダム)
・桜木花道(スラムダンク)
・ゴン・フリークス(ハンターハンター)
この人たちの近くにある言葉:人間力、志、信念、個性、芯がある
【Cチーム】徐々に磨かれていく関連でヒントをくれそうな人たち
・日向翔陽(ハイキュー)
・葦人(アオアシ)
・愛(この音とまれ)
・小野田坂道(弱虫ペダル)
この人たちの近くにある言葉:成長、進化、内省、改善、上昇
最初からチーム分けして考えたわけではないです。とりあえずなんの縛りもなしに「地頭」とか「OS」とかで想起される人をだしていって、、”昌平君”がでた時、いや”信”も別の意味では、、みたいにしていったら私の中でチームが(A)地頭チームと(B)OSチームの2つに分かれました。しかしながら、彼ら彼女らは初めからあまりにカリスマすぎることに気づき、”初めはさえないけど成長が目立つ人たち”にこそヒントがあるだろう、と考えを改めてみたところ(C)チームが誕生しました。
ここで分かったのが(あくまで私の見解ですが)地頭とかOSとかって、やっぱり言葉自体に”スペックが高そうな印象がある”いうこと。事実、私の頭にはカリスマキャラしか浮かばなかったわけなので。
インビジョンの社内用語「よく考える力」の定義(下記の表)と限りなく近いと思いました。「地」頭といいつつ、下記みたいな力が既に高いレベルで備わってる人をイメージしました。本来の文字の意味と自分の解釈が違いすぎてややこし。。
▼よく考える力の定義
情報収集力 | 目的に応じて然るべき情報を取りにいける力 |
想像力 | 相手の立場を想像した上で、自分に何を期待しているのか、自分のことをどう見ているのかを想像できる |
読解力 | テキストを読み、正しく意味を理解できる |
論点思考 | 正しいイシューを設定できる |
ロジカルシンキング | 目の前の課題を理論的に整理し、解決までのプロセスを筋道立てることができる |
クリティカルシンキング | 物事を「本当にこれでいいのか?」と疑い、様々な切り口(仮説)を考えた上で、知識や経験を総動員して最適な答えを見出せる |
抽象・具体化 | ある事柄を抽象化したり具体化したりして、課題解決したり一つの学びを様々な場面で活かせる |
応用力 | 一つの学びを様々な場面で活かす力 |
インビジョンで”おダシ”っていう言葉とほぼ同じでしたかね、これは。その人の価値観、その人の考えの物差し、思考の根幹。それまでの生き様から形成されるもので、基本みんなが持っている。違いは、濃いか薄いか。
(ただ、AチームのキャラもBチームのキャラも最初からカリスマだったはずがないんだよな〜)
Cチームは、さっきの話で言う「地頭の良い感じとか」「優れたOSをつんでる感じとか」は全然ありません。どちらかというと総じてポンコツっぽい感じのスタートです。特に序盤。
ただ快進撃がすごい。成長の速度がえげつない。その成長の道中で自然と、ここまでの話でいう”地頭”や”OS”を搭載していく・・。そんな感じです。なので、「Cチーム彼らはなんでそんなに爆速で成長するのか?」これを紐解くことが、今日私が知りたい「地頭とかOSのさらに下にあるなにか」にクリティカルヒットする予感がしてます。
全員の共通項と言えそうな分解でいうと、「成長スピードが早い=努力の方向性の筋が良い×努力の量が多い」これかなと。努力の量はそのままの意味だから、努力の方向性の筋が良いをまた分解。筋の良い努力の方向性を導くためには=自分の現状を正しく理解して→何が必要か解釈してみる→コレだという答えが出るまで考え続ける。
(もうこれだよ、これに尽きる、これでしかない。)揃いも揃ってみんなそうでした。事実、アオアシの葦人、この音とまれ!の愛、ハイキュー‼︎の日向 翔陽は、”考えるシーン”が抜きん出て多いです。Cのメンツにかかれば、地頭もOSも”その結果”とさえ思える。私がたどりつきたかったのはこれです。平易な言葉にすると「理解力×解釈力×思考体力」ですかね。地頭よりもOSよりもさらに根っこにある力は、今のところコレだとしておきます。
(補足)
『理解』物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。
『解釈』文章や物事の意味を、自分の頭で抽出すること。
(落ち葉集めてます)
自分の現状を正しく理解して→何が必要か解釈してみる→コレだという答えが出るまで考え続ける。つまり「理解力×解釈力×思考体力」これ自体がまだ弱い場合は、まず文書に触れて読解力を鍛えるのが手っ取り早いなと思います。
読解ってのは、文章にある情報を、理解し→解釈&熟考するまでの一連の行動のことだから、対象物が”自分”でなく”文章”なだけ”で、「自分の現状を理解して×何が必要か解釈する力×コレだという答えが出るまで熟考する思考体力」と、基本的な頭の使い方はほぼ同じ。それに対象が文章なぶん、曖昧でじゃない分きっと訓練しやすいかと。簡単には理解しづらい文章だと尚よし(△絵があって理解しやすい漫画)。解釈の余地がある程度多いと尚よし(△答えだらけのビジネス本)。
答えのない問いを、自分なりに考え抜いた場数が、人生を、豊かにするのだな。
と、そんなことを思って今日はおしまいにします。
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