こんにちは。
心の火種を炎に変える企業や地域のおダシ屋、インビジョン株式会社です。
このコラムはインビジョンCBOで「ブランドの助産師」であるわたくしあべなるみが、 採用・組織作りとブランディングの関係について紹介していくコラムです。
組織や採用のその悩み、意外と「ブランディング」で解決できるかも?
本題の「採用ブランディング」についてお話する前に、まずインビジョンも人事でも取り入れている「戦略人事」についてご紹介させてください。
戦略人事とはずばり「会社の経営戦略を紙面の上から実働部隊へ変換するチーム」のことを指しています。
組織は人です。その人を司り、会社が進みたい方向に人を集め、成長させ、導く。まさに会社そのものをつくっていると言っても過言ではないのが人事の役割です。
人事というと、つい採用のイメージが強くなりがりかもしれません。しかし実際には人材の配置、評価、報酬設計、能力開発、エンゲージメント向上なども人事の役割。最近では、生涯雇用も当たり前ではなくなる中で退室制度の整備なども大事な人事業務のひとつとなっています。
採用に限らずある人に関わる様々な業務。それを経営戦略の達成という視点で自ら考え実行するのが戦略人事の役割です。
「もちろん、人事として配置や能力開発にもっと力を入れたいけれど、正直採用だけで手一杯だよ…!」そうお感じの方も中にはいるかもしれません。
かと言う弊社も、採用業務だけで手一杯になっていた時期もありました。
ありがたいことに応募数はたくさん集められていたのですが、そのせいもあって、人事の労働時間の多くが説明会や採用面接対応などに追われてしまっていました。
2年前は説明会や面談に対する稼働時間は週20時間。時間コストにして月600,000円ものリソースを採用に持っていかれてしまっていました。
そんな採用に手一杯になりがちで、戦略人事をしたくてもできないあなたにおすすめしたいのが「採用ブランディング」です。
ブランディングとは、両思いになりたい相手に対して魅力的ならしさを表現し、双方の両思いを叶えるための方法論。採用ブランディングとは、まさにそれを求職者と会社の間で行うものです。
インビジョン社は昨年の秋に採用ブランディングに本格的に着手。それに合わせて自社採用HPの大幅をリニューアルを行いました。
インビジョン採用サイト:https://www.invision-inc.jp/recruit/
その結果、次のような定量・定性上の成果が生まれるようになりました。
こちらを見ていただくと応募数自体は減ってしまっているのがわかると思います。「え!だめじゃん!」と思った方。注目してほしいのはその下の採用率と単価、として人事が採用業務時間、単価です。採用率は向上し、採用単価は改善、そして人事の採用業務に割く時間は1/4と大幅に改善していることがわかります。
この結果が示しているのは、ブランディングにしっかりと投資したことで、入り口から自社らしい人かどうかのスクリーニングが働き、より両思いの可能性のある方だけと出会うようになったという事実です。
ブランディングに投資することで、人事はいちいち自分で目利きしていた時間を削減し、他の大事な業務に時間を割けるようになったんです。
インビジョン社が採用ブランディングをするに至った背景には、「採用者の層を変えたい」という思いも強くありました。
弊社は企業に対して採用のお手伝いをする仕事をしていますから、企業HPでは、会社としての頼りがい、また楽しくクリエイティブに働いている様子などを積極的に発信していました。
こうした企業ブランディングは対顧客向けには機能していたものの、HPを見た採用者もそれを自分向けと感じてしまい「ここに来たら自分も楽しくもてなしてもらえるかも」「自分も変われるかも」といった、受け身の姿勢の方の応募が多くなってしまう傾向にありました。
一方で人事が求めていたのは、ビジョン達成までの困難な道のりを一緒に船を漕ぐ覚悟や根性のある人物像です。
そのため、採用ブランディングとして企業ブランディングとはメッセージを切り分け、より覚悟を問う内容にするようにしたんです。
ブランディングというと、「コーポレート全体で力を入れているよ」と採用ブランディングの必要性を感じない方もいるかもしれません。
しかし、企業ブランディングに引っ張られることで求職者が受け身がちになるという、マイナスのブランド効果が作用してしまっている場合もありますので要注意。
自社のブランディングが採用にどう影響していそうか、ぜひ一度検討してみてください。
さて最後に、本日お伝えしたポイントをまとめます。
・採用に限らず人に関わる全ての業務が人事の役割
・それを経営戦略に合わせて自ら考え実行するのが戦略人事の役割
・戦略人事になるには、採用業務による時間の圧迫を改善する必要がある
・「採用のブランディング」をすることで採用にまつわる時間を削減できる
・企業ブランディングは必ずしも採用にプラスになる場合ばかりではない
「採用ブランディング」について興味をもったからはぜひ資料ダウンロードもしてみてくださいね。
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